
日本テレビのアナウンサーとして活躍してきた阿部哲子さん。昨年9月、約6年半勤めた会社を退職し、海外赴任中の夫が住むタイのバンコクへ生活拠点を移しました。
言語も文化も異なる土地での新生活は驚きの連続! でもそれを語る阿部さんの弾けるような笑顔が印象的でした。不安や迷いもあったけれど、さまざまな変化を受け止めて踏み出した、新しい一歩。前向きに進む強さと自信を身につけて、ますます輝く阿部さんに、日々を生きるうえでの心構えや美しさの秘訣を聞いてみました!
「以前は、朝から晩までがむしゃらに働く毎日でした。プライベートの時間は限られていましたが、この人たちと働きたい!と思えるような方々と仕事ができることに充実感を感じていました。でも今は1日の大半が自由時間。読めずにたまっていた小説を片っ端から読んだり、お料理や家事など、今までできなかったことを楽しんでいます。オーガニックのレタスから大きなバッタが飛びだしたり(笑)、東京の暮らしではありえないようなことにびっくりすることもありますけどね。ほとんどタイ語しか通じないことに苦労しつつも、ヨガやピラティスを習ったり、現地の人と積極的にコミュニケーションをとるのがとても新鮮です」。
「夫婦で一緒に暮らしたい半面、仕事にやりがいを感じていたので、本当に悩みました。夫と一緒に自分もタイに行くのが一般的な流れだろうと思いつつ、その流れに逆らうこともできましたし……。でも最終的には、流れに逆らわずに飛び込もうと決意しました。まったく違う環境で、今までと違う形で新しい仕事ができれば、それもまた幸せだと思ったんです。もしかしたら、コメンテーターやものを書くことに広がっていくかもしれないですしね。一方で、仕事と同じように家庭も大切にしたいという思いも再確認できました。悩んだぶん、生活の変化に対しても前向きになれて、最近はタイ語の勉強を始めたり、野菜やフルーツに彫刻刀で花などを彫るカービングの教室にも通っています。せっかくの機会なので、タイの文化をなるべく多く吸収して日本に帰りたいと思っています」。
「フリーになってうれしいことは、これまで私の発言は会社の意見として受けとられる部分がありましたが、今は100%個人の意見として伝えられる立場になったことです。私が尊敬する女性アナウンサーの方々は、みなさん報道番組で自分の意見をしっかり言っている。そういう女性は素敵ですよね。私もいずれはひとりの女性として、主婦として、あるいは母として、何かを発信できたらいいなと思うようになりました」。
「笑顔です!つらいときでも笑顔でいればポジティブになれるし、前向きになればどんなことでも楽しめますから。仕事も家庭もちゃんとしたいというのは欲張りかもしれませんけど、たった一度の人生、欲張っていいと思うんです。家族や友人、同僚、まわりの人を大切にしながらやりたい方向に向かっていけば、仕事も私生活もうまく回っていくんじゃないかと思う。仕事や家庭でなく、おしゃれや肌のお手入れにも手を抜かず、すべてを楽しもうという気持ちになったのは、退職しタイに住むという大きな決断があったからこそだと思います」。
読書は自分に戻れる大切な時間。今読んでいるのは、大好きな桐野夏生さんの『I’m sorry, mama』です。化粧ポーチにはリップクリームとリップグロス、ハンドクリーム、ネイル用オイルを入れ、こまめに塗り直しています。
アナウンサーの仕事においては、報道番組で自分の意見をしっかり言える女性に憧れます。そして人生全般でいえば、サザエさんみたいな女性になりたいです。プラス思考で明るくて、一緒にいると元気になれそうなので。あの人柄に、もうちょっとおしゃれをプラスすればベストですね(笑)。
「笑う門には福来る」です。何か試練があっても、笑顔でいるとそのうち運が向いてくる。だから、落ち込みそうになったらとりあえず微笑んでみる! そうやって常に笑顔でいることは、美しさをつくる第一歩でもあるような気がします。
タイは陽射しが強く、乾期にはとても乾燥するので、日焼け止めと保湿は必須ですね。化粧水と乳液はてのひらで少し温め、肌にしみこませるようにパッティングしています。日中は顔と首、手の甲にしっかり日焼け止めを塗り、お風呂あがりにはボディクリームで全身を保湿しています。
2001年 日本テレビ放送網株式会社にアナウンサーとして入社し、報道、スポーツ、情報などさまざまな分野で活躍。2007年9月に退社し、夫の住むタイに生活拠点を移す。現在、タイと日本を行き来しながらフリーアナウンサーとして活躍中。